ながいかいわ

やさいのこと、くだもののこと

稲刈り日記

夫の実家は農家です。親戚そろって協力しながら代々お米を作ってきましたが、なんと今年から私も弟子いりすることになりました。米作りのあれこれを指導してくれるのは叔父と叔母。はりきって、稲作、していきまーす。

田んぼへの初出勤はこないだの週末。稲刈りからの参戦でした。今年は台風と雨が多かったでしょう?収穫時期をむかえた稲穂は雨にぬれたまま放置しておくと、こうべを垂れすぎてやがて地面につき、芽が出てどんどん育ってしまうらしいです。叔父、叔母、夫、私の4人で、曇り空の下あわてて作業にとりかかったのでした。

 

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いかつい稲刈り機に乗っているのは叔母。いまどきは機械化がすすみ、田植えから精米まで、がんばれば女性一人でもできるようになったそうです。女性が刈りに勤しんでいるあいだ男性陣は何をするかというと、稲にかくれていたカエルや虫を追いかけ回すなど、自由な時間をすごします。

 

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稲刈り機から出てくるときには脱穀(だっこく=茎から実の部分をふるい落とす)されたこの状態。いわゆる籾(もみ)ですね。植物から食物に近づきました。JAさんにはこの状態で納品します。ここから乾燥、脱稃(だっぷ=ひと皮むいて玄米にする)、精米などの作業を経てみなさんの食卓へと届くわけですね。ところで私の親指の付け根に横すじがたくさん入ってますが、これ、優しい人に出る手相です!わたしのほこり!

 

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JAさんに納めるのとは別に、一族が1年食べる分を取り置きします。こういう形で保存するんですが、中には脱稃まで行った玄米が入っています。今年の私の仕事は、この袋の口をしばる、ただそのひとつ!しばってしばって、めまいがするほどしばりました。来年は誰にも教わらなくてもすっとこの作業に入っていけるでしょう。こうやって、手順のひとつひとつを体に染み込ませていくんだろうなぁこれから。

 

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これは中身がスカスカだった規定より重量の軽いお米です。これにもちゃんと買い手がいてくれて、せんべいなんかに加工されるそうですよ。他にも酪農家さんで飼料になる部分、畑の肥料になる部分、などがあり、捨てるものはひとつもありませんでした。それは副産物をかしこく始末するというより、稲から白米をとる工程の中に、いくつもの生産の層があるといった印象。これはひとつ、発見でした。

 

さて、私はぶじ稲作デビューを果たしたわけですが、刈り入れてしまった後はいきなりシーズンオフでお休みとなります。_(┐「ε:)_ズコー
そのあいだ、田んぼでカエルを追いかけながら叔父がしてくれた話(日本の米政策やら、地域の歴史やら、状況に反して重い内容を話してくれた)を掘り下げたりするつもり。あとは体力をつけることと、お米の味を知ることも大事でしょうね。来年の田植えまでに、自分の根っこになる部分に栄養を与えておこうと思います。私にどこまでできるのか、見てみたいという気持ち。楽しみです。

 

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